● お子さまに多い主な病気 ●
*ノロウィルス感染症*
ノロウィルス感染症の流行がマスコミで報道されていて、心配されている方が多いのではと思います。
【ノロウィルスとは】
ノロウィルスは感染性胃腸炎の原因として代表的なウィルスで、流行は通年性に見られますが、特に冬季に流行のピークがあります。以前は小型球形ウィルス、SRSV、ノーウォーク様ウィルスなどという名で呼ばれていました。特別変わったウィルスというわけではなく、以前から存在していましたが、2002年に呼び名が変わったり、例年より流行の規模が大きかったため、急に世間の関心を集めることになってしまいました。
【症状・経過・治療】
嘔吐、下痢、軽度の発熱が主な症状で、感染性胃腸炎の中では比較的軽症のことが多く、むやみに恐れる必要はありません。潜伏期は1日から2日で、便や吐物から経口で感染します。下痢便や吐物のなかに大量にウィルスが存在しますので注意が必要です。
症状の持続日数は1~3日で、予後は良好です。時に5日間ぐらい続くこともあります。
ノロウィルスに対する抗ウィルス薬はまだありませんので、治療は症状を和らげる対症療法となります。吐気止め、解熱鎮痛剤、整腸剤、脱水があれば補液などです。嘔吐は1日でおさまることが多く、補液が必要なほどの脱水になることは比較的少ないといえます。
【詳しい情報は】
厚生労働省からノロウィルスについてのQ&Aが出ています。
アドレスは下記の通りです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#02
プリントしたものが待合室に置いてありますのでご覧ください。