● お子さまに多い主な病気 ●
*水痘(みずぼうそう)*
水痘ウィルスの感染によって起きる病気です。 潜伏期は2~3週間です。感染経路としては、水疱の中にウィルスがいますが、直接発疹に触れなくても飛沫でも感染します。感染力は非常に強く、兄弟間では100%近くうつるといわれています。水痘ウィルスは一度感染すると終生体内に潜んでいて、将来免疫力が落ちたときなどに帯状疱疹という病気を起こすことがあります。
【症状】
虫刺されのような赤い発疹が次々と出てきて中心部に水疱をつくります。
水疱ははじめ透明ですが、だんだん濁ってきて、最後にかさぶたになります。
頭や口の中にも水疱が出てきます。熱は水疱の出始めから数日間出ることもありますが出ないこともあります。全部の発疹がかさぶたになるまで伝染する可能性があり集団生活はお休みです。水疱を掻いてしまうと化膿して痕が残ることがありますので気をつけましょう。また非常に希ですが合併症として肺炎や脳炎を併発することがあります。
【治療】
水痘ウィルスの増殖を抑える抗ウィルス剤の飲み薬があります。
またかゆみを抑えて水疱の乾きを早める塗り薬やかゆみ止めの飲み薬を使用することがあります。水痘は多くは自然に治る病気ですが、抗ウィルス剤を服用することで軽症化させることが出来ます。
【予防】
水痘ワクチンを接種することにより予防できます。
2014年10月から任意接種から定期接種に移行され、接種対象者は公費(無料)で接種することができるようになりました。
【家庭での注意】
かゆいので引っかくと、発疹が化膿することがあります。
爪は短く切って、できるだけ掻かないように気をつけましょう。
学校保健法ではすべての発疹がかさぶたになるまで学校、幼稚園はお休みすることになっています。熱がなければ入浴はかまいませんが、水疱は破れやすいのでこすらないように気をつけましょう。